セッティング1 DRS-DrifterRoadster-


Last Modified: 07/22/2003 11:10:50

フリーダムのセッティング

フリーダムのセッティング方法を紹介します。
これは一つの例ですので、間違っているかもしれませんし、ブローしないとも限りません。
それなりの結果を得られたことを確認してますし、まだまだ詰める余地もあります。
フリーダムがプライベートで全てセッティング可能であるというのは、メリットでもありデメリットでもあります。F−CONやパワーFCはディーラーで無いと全ての機能は触れません。ディーラーに一定水準の技術があれば、これらのコンピュータに間違った評価が下されるリスクは回避できます。フリーダムのようにソフトさえあれば誰でもセッティングを弄えるというのは、間違った使用方法によるセッティングの不具合を製品の不備とされることもあります。私がE&Eであれば、セッティングソフトは一般売りしないだろうなぁ。
必要な費用の金額では、車屋さんへ頼んだ方が遥かに安いです。自分でやるのが安上がりとは限らない例の一つです。一般的なところでフリーダムの現車が3〜5万円ぐらいでしょうか?
DM−20買ったら2回は現車合わせできます。私は何故やるか・・・趣味です。こないなコトしたらどないなるんやろう??という乗りです。
そういう方にはフリーダム遊びお勧めですが、気持ちよく車が走ってしまえばそれで良い・・・という方には、お勧めしません。車屋さんへどうぞ。

まず

まずは、フリーダムのセッティング以前に機械的に正しく動作することを確認してください。最低限、次の項目は確認してください。
点火時期
ダイアグが調整ダイヤルで点火時期を固定し、点火時期を確認します。ずれてればクランクアングルセンサーを調整します。
吸気圧
負圧の取り出し場所などで数値は変化します。また、ホースが経年や熱により劣化すると硬くなって密着性が落ち接続部からエアーを吸ったりします。カムの作用角やスロットル形状で吸気圧は異なりますが、アクセル開度に応じて吸気圧が変化することを確認します。
スロットル開度
アクセル放した状態や全開状態が正しく読み取れているか確認します。アイドル接点の状態も確認してください。
吸気温度
4連直吸いだと取付け場所に悩んだりしますが、吸気口の近くでエンジンの熱の影響を受けにくいところがいいんでしょうね。
水温・ISCV・電源電圧などもFCSS(フリーダムのセッティングソフト)で確認しましょう。セッティング以前の問題ですが、プラグ・ハイテンションコード・オイル・燃圧・エアフィルタ・排気漏れといった点も確認しときましょう。
水温・油温・油圧に問題を抱えてる場合・・・そんなのはフリーダムとか現車合わせとか言う以前に直すなり改善するなりしてください。
車は修理してから改造しましょう。当たり前のことですが、当たり前のことをちゃんとするって言うのは、いうほど簡単なことじゃないですよね。でも、難しいことじゃないんです。ここで、あなたの車について質問です。
いくつ答えられましたか?読み飛ばしたくなる項目はいくつありましたか?
自分の車じゃないんでどうでもいいんですが、あなたの車ですよ。
まだまだあると思いますが、大半が日常点検の項目です。当たり前のことを当たり前にするって簡単じゃないでしょ(笑)。難しくはないんですけどね。
次は、必要になるお道具です。
空燃比計
私はインテグラルのDM−20を使ってます。精度の信頼できる空燃比計は、一般的にNGK ABM−10、INTEGRAL DM−20M、NEKO AF−640・AF−700、SARD A/F DEVICE&ANALYZERでしょうか。ここでのセッティング方法はDM−20の使用を前提としてます。
パソコン&電源
ワンダースワンも便利だったりしますが、マップの確認には不向きです。ちょっとした係数の変更や状態をモニターするには良いんですけどね。
FC_Stter
フリーダムのセッティングファイルを弄うためのソフトです。自分で使うために作ったのでヘルプ機能が著しく不足してます。負圧制御用に考えたので、スロットル制御に使うとどうなるか・・・調べてません。ダウンロードはこちらから。FC_Setter DOWNLOAD

空燃比計

空燃比計にも様々な製品がありますが、私はインテグラルのDM−20を使用しています。
これの面白いところは、任意の空燃比を純正出力する機能があります。純正空燃比計ですと理論空燃比をしきい値にして、出力電圧が急変します。
これを使うことによって、フリーダムの学習機能が活用できます。フリーダムの空燃比連動機能は外部入力に空燃比計の5V出力を接続し、学習しようとする仕組みです。マップ上に空燃比設定するので、低負荷域は薄く・高付加域は濃くなどの自由な設定が可能です。ところが、この空燃比連動機能はオプションなんですね。
任意の空燃比で純正と同様の信号をフリーダムに入力すれば、その空燃比で学習してくれます。
で、その機能をもっていたのがインテグラルのDM−20でした。電子工作の得意な人なら5V入力を任意の電圧で1V出力させるコンパレータを作れば済むと思います。実験してないので分かりませんが・・・。

パラメータの設定

1気筒排気量
1気筒当たりの排気量です。排気量が上がってなければ標準のデータから変更する必要はありません。1,720cc仕様なので430ccです。
インジェクター噴射量
これもインジェクターが変わってなければ標準のデータから変更する必要はありません。101の4連流用なので295cc/分です。
レブリミット回転数
フリーダムは12,000rpmまで対応してたと思いますが、エンジンがそんなとこまで対応してないので8,500rpmとしてます。
レブリミッターモード
噴射カットと点火カットが選べます。噴射をカットするとガソリンを噴かないので空燃比が薄くなり、ノッキングを起こす可能性があるので点火カットにしてます。ただし、未燃焼のガスが排気系で燃えてドエライことになるかもしれません。
吸気圧ピッチ
負圧制御の場合のみ関係します。標準では50mmHgです。噴射マップ・点火マップの吸気圧は32列ありますので吸気圧ピッチ×32がマップの上限吸気圧です。NAであれば慣性過給を含めて800mmHgあれば足りるので25mmHgにしています。マップの変更まではしません。吸気圧ピッチを下げる場合、補間してマップを書き直す必要があります。手計算では面倒なので、エクセルで処理します。
加減速補正
色々と試してみましたが空燃比を変化させないのは無理でした。低回転時にストールさせない程度に上限値・ゲイン・回転数分を調整します。高回転時にのみ合わせると低回転時にストールします。回転数分でうまく調整してください。
エコノゾーン
エコノ補正中は学習しませんので、使用しないような設定にしてください。
学習機能
フィードバック・学習フラグ・スロットル補正マップの学習を有効にします。
フィードバックインターバル
インターバルを短くするとフィードバックの回数が増えます。噴射量の変化から空燃比の変化にいたるまでには時間が掛かります(吸排気の流速・センサーの応答時間など)。フリーダムでは200msecがデフォルトの値になっています。低回転でのフィードバックも考慮した数値ですので、高回転時等には短縮できる可能性が有ります。